品種改良によって環境耐性を向上させたコケ植物による
環境問題の緩和および宇宙での生態系構築の実現

畑中 龍平/Hatanaka Ryuhei

株式会社デジタルブラスト 宇宙開発事業部

    ✅ 初期の陸上植物コケによる緑化

    ✅ 乾燥下でも生育可能なコケの作製

    ✅ 地上のコケ技術を月面植物栽培・火星テラフォーミングに応用

    プレゼン資料

    当財団で助成選考委員会を開催した際の資料となります。

    最終目標と中期計画

    最終目標

    ✅ コケを活用した宇宙緑化・開拓による長期滞在型宇宙開発の実現

    ✅ コケの重金属集積能力を活用した月レゴリスの土壌無害化

    中期計画(3年計画)

    1年目

    ・北海道大学の藤田知道教授と連携し、研究成果の社会実装を視野に入れた株式会社を設立。

    ・藤田研究室と、乾燥耐性コケの創出に向けた共同研究契約を締結。あわせて、北大発スタートアップとしての認定を取得。

    ・乾燥耐性コケ株の作出を目指し、乾燥状態を模擬した栽培システムの構築を開始。

    ・藤田研究室で単離された耐塩性コケ株を活用し、塩害地域での緑化事業への展開可能性を評価し、商用化に向けた検討も進める。※当該コケ株は同大学の成果有体物であるため、有償利用となる。

    2年目

    ・上記乾燥栽培システム下でコケを育成し、紫外線照射・放射線照射・変異誘発剤の添加等によるランダム変異導入を実施。

    ・作出された変異体群から、乾燥環境下での生育性が良好な複数株を選抜。

    ・選抜された変異体に対して、屋外環境での試験栽培を実施し、実フィールドでの適応性・生育パターンを評価。

    ・以上の選抜および試験プロセスを繰り返し実施し、最も優れた乾燥耐性を示す株の確立を目指す。

    3年目

    ・最終的に選抜された乾燥耐性コケ株について、商用化に向けた大量培養技術の開発に着手。

    ・耐塩性・乾燥耐性両コケ株について、実用化を視野に販路の開拓および事業化戦略の立案を進める。