1期助成対象者からの声

2026年1月1日、当財団は無事に第2期を迎えました。梁山泊のように様々な分野からの挑戦者が今日もコツコツと前進しています。彼ら彼女らの全力疾走は美しい!10年後20年後の無くてはならない未来を信じて突き進む研究者の皆さまを引き続き応援させていただきます。
 黒島 光昭/一般財団法人さわかみ未来創造研究所 代表理事

櫃割 仁平/ヘルムートシュミット大学(Helmut-Schmidt-Universität)

「令和の鈴木大拙を目指して」かつて、日本文化を翻訳し、世界に広めた鈴木大拙という人がいました。私は心理学的、統計的に俳句、いけばな、舞楽、書道など日本の芸術、美意識を他の文化との比較の中で、言語化、可視化することを目指しています。本助成のおかげもあり、ドイツでの研究生活はもうすぐ2年になります。まずは欧州の舞台で、日本文化を研究、発信していきます。

目次 伯光/伯光刃物製作所

さわかみ未来創研の支援で一番大きなことは,〈新型鉋(かんな)による杉製品を通した日本の木工文化と林業の発展〉なんていう,大それた,まさに「夢」みたいな話に真剣に反応して具体的な応援をしてくれる人たちが居るってこと。そんな応援団がついてくれたら,もう,こっちも本腰入れて本気でやるしか無くなるじゃないですか!(笑)明るい未来創りをね。

長谷川 敬章/慶應義塾大学大学院 薬学研究科薬物治療学講座

私は、究極の抗老化技術として、日本ではまだ研究が数少ない「低分子化合物を用いた部分的リプログラミングによる若返り薬の創出」に挑戦しています。私が若返りの実現によって目指している世界は、晩婚でも子どもを産み育てられる世界、そしていつまでも健康でいられる世界です。少子高齢化の問題観念を根底から覆す革新的なアプローチで、誰もが老いに抗い老いを選べる世の中を実現し、日本から人類の新時代を切り開きます。

万福 和子/国立研究開発法人 産業技術総合研究所

リン鉱石を産出・輸出できる国が減少している現在において、リンの回収技術が強く求められています。日本において、輸入したリンは、肥料としても供給されますが、大部分がそのまま土壌に蓄積されており、土壌はまさにリン鉱山と言っても過言ではありません。今年度、1期生としてご支援をいただき、貴重資源であるリンを土壌から回収し、再利用するためのナノマテリアルの開発と量産化技術の確立に向けて研究を進めております。

湯沢 哲至/東京農工大学大学院工学府 生命工学専攻 Vavricka 研究室

貴財団からの「カッコいいおカネ」のご支援により、独創的な酵素開発というリスクの高い難題へ、失敗を恐れず果敢に挑戦できています。アカデミアの知を社会実装へ繋げるには、皆様のような長期的視点での応援が不可欠です。いただいたご恩を「未来の豊かな社会」という形で還元できるよう、有用物質生産に資する人工酵素の設計と実用化に向け、不撓不屈の精神で研究に邁進いたします。

野村 佳祐/筑波大学大学院 博士後期課程3年(2025年度)

私は、ヒトの健康寿命延伸に貢献するため、腸内細菌学の新たな領域を開拓しています。当財団の支援で国際学会に参加して賞を受賞するなど、世界のアカデミアに対して自身の研究のインパクトが高まったと感じています。短期的な「成果」ももちろん大事ですが、誰も答えを知らない問いに挑み、中長期的に社会貢献しようとする「夢」を持った学生・研究者たちへの支援がより広まることを願っています。

衣川 凌太/神戸大学国際人間科学部環境共生学科

さわかみ未来創造研究所は、まだまだコミュニティの少ない学部生の私にとって貴重な情報交換・交流の場となっているのに加え、自身がのびのびと研究を進めることができる原動力にもなっています。「学部生だから…」と、他の研究者の方と区別や手加減されることなく、1人の研究者として真摯に向き合ってくださる環境を頂ける点が特にありがたいです。

宮野 公樹/公益財団法人国際高等研究所・主任研究員

政策誘導でもなく利益誘導でもなく、そして、個別テーマの個別的推進でもなく、「己の問いを磨きあおう」という言葉に惹かれて集まる研究者らの向上心や探究心に火をつける!という私の研究推進プロジェクトは、実はすぐに成果が出ないという理由でなかなか評価されませんでした。そんな中、さわかみ未来創造研究所さまからの支援は本当に価値あるありがたいもの!このご支援をきっかけに全国の「学問の土壌づくり」に励めます!

畑中 龍平/株式会社デジタルブラスト 宇宙開発事業部

私は現在、コケ植物を基点に、将来の宇宙農業への応用を目指した研究を行っております。さわかみ未来創造研究所様からのご支援は、自由な発想に基づく研究や新たな挑戦を行う上で大変貴重なものです。短期的成果が求められがちな社会の中で、宇宙という長い時間軸を必要とする研究に挑み続けられること、そして挑戦そのものを信じて託していただけることは、私にとって何よりの励みとなっています。

福嶋 佳菜子/国際医療福祉大学大学院遺伝カウンセリング分野

亡くなった方の遺伝情報を調べることは、遺された方の哀しみを減らせるか?」
という問いについて研究しています。
ただ、この壮大な問いへの答えが得られるのは、少なくとも数十年先です。そのような中で問いの価値をともに見つめ、長期視点で助成していただけることをとても有難く思っております。
未来の予防可能な死や哀しみを減らすため、これからも誠実に問いに挑み続けていきたいです。

加藤 和樹/株式会社横浜ビール醸造所 醸造部醸造長

私の夢は世界に”JAPANESE BEER STYLE”を生み出す事です。その為にまず私達横浜ビールが造っているビールの品質向上と、世界のビールへの理解を深める事から始めています。この取組みに参加させて頂く前は、醸造士人生として、『いつか夢を実現させよう』と思っていましたが、“現在は実現に向かって進んでいる夢”に変わりました。挑戦する方を後押しするこの活動が、日本のビール業界の未来を切り開く力になると感じています。